姉貴のスマホの盗撮ムービーをみながら歓喜をあげた俺に姉貴は「もっと敬え…!!」と得意気に笑った。


「まあ…甲原にこれを聞いて厳しいことは言われるとは思うわよ!!
でもこれで……あんたが弾いてるって証拠は…取れてるし…あんたの夢で聞いた曲が実際に存在するのかはわからないけど…あんた自身が作曲するなんてないのだけはあたしが…証人になれるわね…。
Dr.哲にもまた話してみるわ!!
今日は…学校いくの?」

姉貴はいつもみたいに皮肉めいて笑ったけど…今日の俺には逞しくも思えて「もちろん…。」と返し笑うと、「じゃあ…早く朝食ときめこみ…学校まで送らないとねー!!」と笑顔で返しそれぞれの支度を整えはじめたのだった…。