まるで水中の中をもがくように…上空から差し込む光だけをたよりに俺は上を目指す。


「皐月――――!!」


おもいっきり吸い込んだ爽やかな空気を胸いっばい吸い込み俺は叫びながら身を起こしたものの…時計の音と朝特有の小鳥のさえずりだったり…生活音を目の当たりにして深い吐息をつく。



「……夢か………。生々しすぎる夢だった…。」



夢の中とはいえ…束の間の再会を果たした皐月の感触をまだ俺の両手が余韻を感じ両手をみつめた。