「「星くん!!」」



明るい光に照らされた向こう側に気付き私は光の中へと飛びこみ飛び起きた先で声をあげ周囲を見渡す。


小鳥のさえずりとともに…朝の光がカーテンの隙間からもれてきた。


―――星くんの部屋………。



そう確信した私は……深い吐息をつきさきほどまで夢の中で繋がれていたはずの感触の余韻を確かめた。


ひとまわりも違う星くんの大きな手を私は胸のところにしっかり重ねた。



夢の中とはいえ…星くんと交わしたあの微かな出来事……そして、たびたび夢にでてくる遠い記憶が複雑に絡みあい私の心を揺さぶる頃…外で車のエンジン音に気付く。