「「皐月――――!!」」

「「星くん」」



お互いなおも手を伸ばし引き下がれようとする風に反抗するものの…いきなり視界を奪うような雷鳴と閃光に視界を奪われた瞬間…お互い強くにぎりしめられた手はほどかれてゆく…。



「「「皐月――――!!」」


「「星くんーーー!!」」




声の限りに叫ぶものの引き剥がされた暗闇の向こうから互いの声が微かに聞こえ闇と二人をひきはがした風の向こうに身体を揺さぶられながらやがて二人は束の間の再会を果たしつつ暗闇の風のなかにその身をただよられながらやがて意識も遠のいていくのを感じた。