星はその触れた感触を感じ皐月の手を引き寄せた。


お互いの身体をひさしぶりに強く抱きしめあう。



「星くん…………。」

「皐月……無事でよかった。」


ほっとした二人は互いの感触を確かめあいながら無事を喜びあいぬがらも…さきほど夢で感じていたセティとメシェネトの記憶がよぎった時だった……。


轟音をたてていきなり激しい突風が何かのうねりをあげるように二人におそいかかりだんだん激しくなっていく。


二人は引き剥がされないように懸命に身体をよせあったものの…尋常でないその風の引力に互い身体は奇しくも引き剥がされお互いきつく手を強くにぎりしめた。