―――皐月と星は深い深いどこかわからない真っ暗な場所で同時に目を覚ました。


ザザザ………と何か砂の音なのか…はたまた風の音がこだましては耳に届いた。


二人は…ゆっくりと身を起こして真っ暗な暗闇のなかでなにものかの気配を感じつつも…その気配に懐かしさを感じた。


「「も……もしかして…星くん………??」」



「「も……もしかして……皐月…………??」」


お互い懐かしさだけを頼りに気配を確かめあった。



「うん……そう………。どこにいるの??」


皐月は真っ暗な闇の中で手探りで星の姿を探すと…手元が温かい何かにふれた。


「ここだよ……。皐月なんだね…。」