戸惑い気味の俺をみて幼なじみのティリーは…なんだかそれを楽しむかのようにコロコロと笑った。
「大丈夫…!!王子の気持ちは十分伝えとくから…!!料理…部屋に運ぶわね…!!
他になにかいうことある??」
更に俺の様子を面白がりながら意味深にいうと…使用人達にてきぱきと指示をうながした。
「シェプスト…さっきの態度はお客人に失礼だぞ…!!」
なんとなく気まずい空気をふきとばすようにシェプストに向かって声をあげた。
「お客人の方が失礼じゃありません? 私達だってお客人のお話とか興味あったし…せっかく打ち解ける機会だったのにそれを向こう側からないがしろにされてしまったわけだし…私、もっと旅の話とか聞きたかったわー!!」

