とろける1/2 かぼちゃプリン



メシェネトは丁寧に周りに謝罪しながら礼節の限りをつくして一礼すると…隣に座るマルクスとともに席をたち扉へと向かったのをみて俺は近くに座るティリーの腕を握り目で助けを求めていた。


その様子をみたティリーは…三人がでていったあと立ち上がるとにまり…と企んだ笑みをこぼした。


「どーしたの? めずらしくいつもよりやけに必死じゃない?」



興味津々に頬づえをついてうかがうティリーに返す言葉に戸惑い「別に……。」と曖昧に返し言葉を続けた。


「彼女達は命からがら…ここにたどり着いた旅人なんだし…尋問のように根掘りはほり問い詰めても仕方ないと思ったから……だよ。
それに、昨日の今日で…ここは初めての土地だしまだ慣れないだろうし…。」