「「お兄さま!!」」


床に足をつきちょうど立ち上がった時…部屋の扉が荒々しく解き放たれ二人の女性が勢いよく俺にだきついてきたのに体勢を失い俺は寝床に振り落とされた。



「ひどいのよー!!
ウセルケペルカーがお父様に私を妻にって勝手に申し出たの!!お兄さまがお父様になんとかいってよー!!
私…身の程しらない人の妻になるのだけは絶対嫌なの!!」


「そうよ……お兄さま!!私なんてめっちゃ名前長くて覚えられないようないかにも弱そうなどうでもい人すすめてきたの!!」



タックルしてきた女性二人は俺に有無を言わさず嘆きの声と涙を浮かべて懇願してきたその容姿に思わず俺はぎょっ…として呟いた。