「ほんと? 自分の名前くらい名乗れって感じだよねー!!
でも本当の名前は本人に聞いて…じゃないと余計なこと話ただろって逆ギレされるからさー!!
あっでも…私や気心知れた人は…セティってよんでるから最初に声かけるならセティをおすすめするわー。
さあ!! 長旅で疲れたでしょ…!! 体を清めてめいっぱいおもてなししなきゃ…こっちきて!!」


ティリーはそういって私の腕をグイグイと引っ張りお清めの場所へと案内しようとして前を歩くと同時に…視界がいきなり崩れくもりはじめたかと思うと再び胸を突き刺すような痛みとともにまるで水中にでもいるような感覚に陥り息ができず身もだえ先を急ぐティリーの背中に必死で訴えたとこで意識が遠退いたのを感じた。