しっかりと手を強く掴みなおす感触に俺は思わず更に彼女を引き寄せようとと腕に力をこめた。



『―――星くん……!!』



しかしそれを引き裂くように激しくうちつける砂嵐に渾身の力をこめるものの少しずつ引き剥がされていきそのなか必死に手を握り抵抗するもののまるで身体は何かに吸い寄せられるような激しい突風に耐えきれずお互いの手は引き離されやがてそのまま激しい砂嵐の風を聞きながら激痛に意識を奪われ深い意識の底へと落ちていった。