「雨の予報なんて…聞いてないわよ!!最近、天気予報外れすぎだから…!!」


突然崩れはじめた天候と少しずつ強くなってきた雨脚に愚痴る声に私はなんとなく心の中で渦巻く不安と重なり苦笑いしながらうさぎ店長の車に乗り込むとそのまま二台の車は学校をあとにしたけれど激しく打ち寄せる雨が容赦なく叩きつける音がやたら耳につき頭を抱える。


「大丈夫?? 皐月ちゃん!!真っ青だよ!! きつかったら…シート倒していいから…。 」


私の様子に気付いたうさぎ店長の言葉に…とにかく頷き私は言われた通りシートを倒して窓ガラスに打ち寄せる雨の先をみつめた。