やがて…嵐の音は静かになって意識がはっきりとしてくる頃……やがてぼんやりとした視界に数名の人影がうつった。


「………星くん……?」


まだ意識がはっきりしたわけじゃなかったのもあり思わずさっきの夢うつつの出来事もあってぽつりと呟くと同時にいきなり左右から体強く抱き締められたのに驚き思わず飛び起きた。


「星さまー!!無事でよかったですわー!! 」


「星くん無事でよかった!!みるく死んじゃったのかと思って心配しちゃったよー!!」



両サイドから抱きつき声をあげた単さまとみるくちゃんの声に私は何がなんだかとまどいつつもひとまず自分の掌をみたり確認するものの…私がよく知ってる大きい掌だけど私の手ではない事態に体中をベタベタと触る。