「っぷぷぷー!意外にうぶなとこあんじゃんかわいーなー」
「…」
爆笑するキングにセレンは冷たい視線を投げかける。
ヘリオは同じく笑いつつ、綺麗な紅い髪を手袋越しに拭いていた。
「つか、あいつロリコン?アクアちゃん10歳児だろ。しっかりしてるけどさ」
「あぁ、分かる!ちっちぇーし」
「…」
「ランドセルガールだよなー」
ヘリオに、セレンは少しうつむいて呟く。
「…煩い、あいつは13だ」
「は?マジで本当だったのかよ」
まさか、と驚くキングにセレンは冷たく呟いた。
「…ランドセルガールじゃない」
「うんそりゃ分かるよ、つか何でお前知ってるの」
「…彼女は魔界では有名だから…年齢くらいは知ってる」
「へえ…そんな有名?」
「…の前にまだ13の少女だ。まだ色々したいこともあっただろうに…かわいそうだ」
キングは肩を竦めつつ微笑した。
「まあ、ウィングがどうで…」
聞こえた絶叫に、ビクリと全員が肩を震わせた。
「な、なんだ?」
「ここホーンテッドマンション…だったのか?」
「え、やだうそこわ」
「…」
ケラケラ笑いつつ目は真剣で、ヘリオはゆっくり扉に体重をかけた。
「はは、誰か動物にでも襲われたか…」
と、瞬間増した悲鳴に、ヘリオはそのままバタンと扉を閉めた。
「助け…ないと」
セレンは無表情にそう言った。
「いや、問題ねーよ」
ヘリオはにっこり笑って言った。
「死に損ないが瀕死になってるだけだから」
セレンはさあっと青ざめた。


