その後私は、とある少年に買われました。
いえ、少年と言っては失礼です。
ジュエル様、彼が私を買いました。
買われたとは言っても、私の生活はよりよくなりました。
1人ではなくなり、お姉様のような存在もできました。
週末には買い物に行きました。
たまに、ジュエル様は長期休暇をくださいました。
南の島のバカンスで、私は数週間を過ごしました。
…私は何度も繰り返してしまうんです。
同じ過ちを。
何度も、何度も。
何度も。
嫌になるくらいに。
ある日、私は天国に放り出されました。
安全でより幸せな天国に。
スイムくんと会ったのはそこです。
彼はその罪を咎められ、地獄に収監されました。
私は知りました。
彼も吸血鬼だったことを。
…あんまりこれは口外してないんですけど。
ジュエル様から直接知ったことではないので。
私はまた後悔しました。
私が、ジュエル様をも苦しめてしまったことを。
私は知りました。
知らない間に私はジュエル様の犠牲で成り立ったテーマパークにいました。
広くて自由で幸せなテーマパークは、冷酷な檻よりも幸せでした。
でも出た瞬間。
そこは地獄に建てられた生贄の祭壇だと気がついたんです。
ジュエル様の犠牲で成り立った、テーマパーク。
私の3つ目の目的は。
ジュエル様に恩返しすることです。
そして4つ目の目的は。
優しいジュエル様がまだ作っている、テーマパークを壊すこと。
…いえ、せめて止めること。
私を包み込む幸せなテーマパークを、私は出たいんです。
ジュエル様を、支えたいんです。


