物心ついたときには、私はお兄ちゃんと2人きりでした。
それを不自然だとは思いませんでした。
だってお父様もお母様も知りませんでしたから。
そういうものではないと知ったのは…どうでしょう、3つか4つの頃だったと思います。
お兄ちゃんはいつも優しかったです。
ご飯も、勉強も。
お兄ちゃんが作って、教えてくれました。
優しくて格好良くて。
自慢のお兄ちゃんでした。
でも、あれは3つの時です。
忘れもしません。
私の誕生日。
そしてお兄ちゃんと過ごした最後の日。
病院に行ったあと。
私は知らない大人の人に連れて行かれました。
お兄ちゃんは笑っていました。
泣きながら、笑って。
笑いながら泣いていました。
私は結局、最後までお兄ちゃんを困らせました。
結局。
泣き喚いて叫び続けて。
お礼もお別れも言えませんでした。
私の1つ目の後悔です。
会ってお兄ちゃんに感謝と謝罪を伝えたい。
それが私の1つ目の目的です。


