☆Friend&ship☆-妖精の探し人-


「そしてドッペルゲンガーは入れ替わる為だけのものでもない」

「…!」

きゃあ、悲鳴に振り返ってセレンは半ば反射的に飛び出した。


アクアが倒れている。

あいつの槍で。


傍のウィングはすでに気を失い、襲いかかったキースも跳ね飛ばされる。


間に合わない。


セレンは手元の銃を握りしめた。


銃なんかじゃ、あいつは止まらない。

飛び出していっても、その頃にはもうアクアは串刺し状態。

それなら。

アクアの盾を投げればいい。

投げるのは鉄板なんかじゃダメだ。

この手袋じゃないと。

でも手袋だけで投げれば当然ちっとも飛ばないだろう。

重しを詰めている暇なんかない。

いや、そんな必要はない。

だって手袋には元々重しが“入っている”のだから。


それごと投げる。


足を止めたセレンは、足下の短剣を拾いあげた。

そして迷うことなく。

右腕を“切断”した。

そしてそれを掴み、思いっきりアクアの方へ投げ飛ばした。