☆Friend&ship☆-妖精の探し人-


「竜革、ですか?」

アクアはそう呟いた。

「最強の皮」

ウィングは言った。


「てか、アクアちゃん怪我は本当にないのかよ?」

「はい!ずっと気絶してました!」

「いやそれは元気に言うことなのかいささか疑問なんだけど…」

てか、可愛すぎだし。


「アクア避けろ!!」

反射的にのけ反ったアクアに、襲い掛かる槍の切っ先。

現れたセレンに、アクアはポッと赤くなる。

「あ…はい…」

ウィングが歯ぎしりしていたことなんて、アクアは知らないだろう。


「…はっ」

槍を打ち捨て短剣二本で戦いだした相手に、セレンは素手で応戦する。

右、左、次は同時…

音と空気の流れで、もう目で追っている暇はない。

たまにくるりと後ろを向くのが厄介だった。

好き勝手な方向にナイフを投げるのだ。

「おいへリオ…」

へリオも加わりこちらも素手だ。

「気を付けろ…」

「分かってるって過保護」

ダンダンダンと激しく降ってくる斬撃の雨。

受けるのが二人になっても、劣勢は変わらない。


「おい待て…おかしいだろ…っ」

「…」

「なんで疲れねぇ…っ!」

「分身だろ」

端的にそう言って、セレンは今度は左ストレートを叩きこむ。

「ドッペルゲンガーに入れ替わってる」

「はぁ!?」

「だが出せるのは一体だけ、そうだろう」

最後のは問いかけだったが、にっこりと笑顔で返された。

「さぁな?」