☆Friend&ship☆-妖精の探し人-


「フフフ、愉快な」

にっこりしながら悪魔が嗤う。

おもむろに槍を振りかぶり、振り下ろしてクスリと笑みを深めて、石に亀裂が入った。

ゆらりと飛び退くセレンは、そのまま一気に間合いをつめた。

「…?」


俺の専門は長距離の一撃必殺。

銃及び矢などの飛び道具による戦闘。

しかしどうしても隙ができる。

ここは外界と同じ、この星の職業は関係ない。

下手に遠距離で戦って隙を作るよりは。

魔法と夢術を駆使して身体能力を叩き上げ、近距離で戦えばいい。

好き嫌いで強さが変わるほど、俺は馬鹿じゃない。


同じく槍を構えて、そのまま武器を置くように突く。

一撃回避。

大量の武器が落ちている。

こいつの隙だ。

「自分を過信しすぎだ。馬鹿」

すぐさま短剣で背後から心臓に切りかかれば、防御すらしてこなかった。

皮膚は鋼鉄も同じ。

何度急所を攻撃しても駄目だった。

「…」


仕方がない。


セレンは躍るように飛び上がり、頭上から素手で飛び込んだ。

象牙を握り潰す握力。

象本体を放り投げる腕力。

鉄板に足跡が残る脚力。

それは何よりの武器になる。

払われた槍を身を捩ってかわし、右ストレートを戦闘系魔法の球防御、冷火でガードして叩き込む。

「…」


なんて皮膚だ。


バリアが砕けた。

「ふうん」

突かれた槍に、バリアを纏わせ受ける。

そのバリアも砕け散り、後は手袋だけ…

「!」

「…」

「…竜皮か…?」

あー、奥の手バレちゃったな〜テヘッ。

ヘリオになった気分でそう呟いて、セレンはぞくりとする背筋に舌なめずりした。

無ければ、腕が飛んでた。

と。