☆Friend&ship☆-妖精の探し人-


絶叫。

凄惨な、悲惨な。


「サテ!」


絹どころか闇も光も裂く。

夢を覚ます。


ハッとして振り向けば、サテは精一杯手足を伸ばし、天を仰いだ。

アッと、そう言う間もなくがくりと崩れ落ちる。


「…」

ヘリオは半ば反射的にセレンを探す。

果たしてセレンは、あの冷たい炎に包まれていた。

「…っ!?」

まだこちらには気がついていない。

炎は美しく竜を形作り、蛇のように躍る。


円形の部屋の…


体に三角形の魔法を無数に輝かせ、一瞬大きく笑う竜。


中心に置かれた…


一瞬の後。

体をバラバラに割かれた竜。


魔導石。


「ははははは…!」


冷たく熱い爆炎の中に、悪魔が嗤う。


「ようやく来たか…?お嬢さん」

その声に、セレンはふらりと振り向いた。

「ヘリオ」

セレンはそう言った。



「嗚呼、面白い…!」


高笑いと共に、そいつは言った。

ようやく戦える。

「私は情報戦には向いているが、やはりゾクゾクするな」

遠く離れていてもその表情は手に取るように分かった。

「力無き者の絶望…嗚呼、最高だ!」

こちらを馬鹿にしきった、冷静な冷徹な冷酷な。

残酷な侮蔑。


アスタもサテも、グッタリとしていた。

でもおそらくリタイヤではないだろう。

二度と起きない。

一生。


「ヘリオ!」

ウィング、キースは無事だ。

キングも無事。

アクアもいる。

「…」

「さあ、倒してみろ、この肉体を…」


何でお前は俺からばかり奪うんだ。


危うく溢れそうになった涙を隠すように、ヘリオは悪魔に襲いかかった。


ムカつくことに足元に置かれていた、愛用の剣を構えて。