「なあアスタ?」
ウィングは溜息を吐きつつ呟いた。
「何だこれ」
「…ワープだよ。この先に行くべきところがあるんでしょ。…アスタ、大丈夫?」
先ほどまで気を失っていたアスタは、気丈にも笑った。
「へーき。十分休んだしさぁ」
「…うん」
それでもサテは心配そうだったが、頷いてその光に足を踏み入れる。
「うわお」
瞬間、サテは消えた。
「まーこれでサッテンの虚言という線は消えたな」
「そこ疑っちゃ駄目だよキング…」
呟いたのはキースだ。
「…」
「わっ、セレン!」
突然現れたセレン。
背後霊の如くキースの背中に立っていたらしい。
「これには人数制限は」
「ないぜ、基本的には」
アスタがそう言って、肩をすくめる。
「何があんのかわからねーけどさ」
「とりあえず行こうよ」
と、これはキース。
「まあそうだな、アクアちゃんの為にも」
「いや、ほかっとくのも手だぜ。面白そうだしな」
「手じゃねーよ黙っとけキング」
「そう?」
笑いながらもキングは引き下がる。
と。
「行くなら行くぞ」
呟いてセレンは歩みを進めて、躊躇うことなくその光へ入った。
後はすぐに続く。
キング、ウィング、キース、アスタ。
最後に、ヘリオは戦いの地を見つめてからその光へ手を伸ばした。
愚かだなぁ…
不意に頭に響いた声。
同情すら愛情だと…信じているのか?
まさか彼だって…
「黙れ」
端的にそう言って、ヘリオは逃げるように逃げた。


