淡く輝いて、ドラゴンは跡形もなく消える。
「…」
空から響いていた声も、同時に消えた。
「…はぁ…はぁ…」
仰向けに倒れて、ヘリオは目を閉じた。
「…大丈夫か」
「ん…セレン」
大の字のヘリオの、丁度投げ出している腕と足の間に跪く。
ヘリオは半身起き上がって、力無く笑った。
「あは、ちょっときつかったカモ?てへへ…」
「…」
セレンは取り出したポーションを乱暴に開けると、ヘリオの傷口に注いだ。
「…うわー…」
気持ち良さげに呟いて、ヘリオはにっこりした。
「最高」
「…」
セレンは黙って、ポーションに一度蓋をした後もう一度、今度は丁寧に開ける。
「…⁉︎」
目を閉じていたヘリオは立ち上がって、激しくむせる。
「ゴホッ…おま…ざけんなてめ…」
「…」
流し込まれたポーションを吐き出しつつ、ヘリオは涙目になっていった。
「すっげー体に悪そうなもの飲ませるなよ!」
セレンは素知らぬふりでポーションを片付け、小さく呟いた。
「…これで言い訳しろよ」
セレンは立ち上がり、呟きつつ立ち上がった光の柱に近づいた。


