☆Friend&ship☆-妖精の探し人-


きもいと一蹴。

キースのセリフだが、あの天使がキモイと言うという異常事態だったのだ。

ウィングはめったんめったんに打ちのめされてしまった。


それはさておき。

「さて次行くかいえーい」

「…」

この部屋には通路が二つある。

二つは先ほど二組が出てきたところだ。

「…どこに行くんだよ」

「あー…」

ウィングは天井を仰いだ。

サテもそれに倣う。

「…」

「待機?」

「しかないよなぁ…?」


そのときだった。


___どぉぉぉぉん!!!


と、天井が抜け。

ほぼ同時に床も抜けた。

「う、うわぁぁぁ!?」

どうしようもなく、全員下に落ちた。


「うわぁぁぁぁっっっっ…!」

___ガン…

雄たけびを上げるドラゴンに、炎を防ぎつつ襲い掛かる。

切りつけたナイフは儚くも溶け、しかしすぐに再生する。

「うっ…」


___ははははは…


突然降り注いできた瓦礫の山に、へリオは目を細めた。

「…!セレン!?」

いや目についたのはセレン一人か。

ウィングはそう叫んだが、残念ながら口に出す勇気はなかった。

「…アスタ!」

サテは当然ながら気を失ったパートナーが気になったらしい。

うつぶせに倒れたアスタに駆け寄ると、素早く蘇生魔法の詠唱を始める。

キースはすぐさま防御に回った。


___はははははは…!


「…?」

セレンはその声にどこか聞き覚えがあって、ゆらりと天を仰ぐ。


___愚かな…


___嗚呼、なんと愚かな…!!


いっそ美しいまでの高笑いに続き、ドラゴンの尾が眼前に叩きつけられ、セレンはやむなく飛びのく。

毒針をボウガンに仕込みドラゴンの足元、つまり腹部に滑り込んで打つ。

痛みに暴れるドラゴンから素早く距離を取りつつ、炎の矢を右目に向かって射かけた。


___本当に何も知らないわけでもあるまいに…!!


雄たけびを上げてそれを弾いたドラゴン。

しかしすかさず氷で足元を固められる。


___ああ、哀れだなぁ…!!!


「黙れ…!!」

へリオは全身の力を込めて飛び上がり、左目を貫いた。