「外したな」
「はずれだね」
キースとキングの二人はそう言って顔を見合わせた。
「…どうしよう」
「どうしよう?」
二人の前には分かれ道。
「今度はゲームオーバーありだね、どうしよう」
「そーだなー?」
キングはいたって楽しそうに微笑んだ。
「花占いでもするか?」
「なんなのその微妙に的を射ているようでいて絶対にどうでもいい!」
「セレンちゃんとへリオンの今後を…な?」
「断じてあの二人は怪しい関係じゃないからね?特にセレンには何の落ち度もないし!?」
親愛なる妹以外には何の興味もない(いっそ病的と言ってもいいくらいに)キングは正直アクアなんてどうでもよかったので、この機会にセレンの疑惑を一気に真実にしてやろうと画策した。
「疑惑とかないでしょ!?」
「いやいやいろいろ囁かれてるんだぜ俺の中で」
「どうでもいいし真面目に考えてよ」
キースは軌道修正を図ったが、悪意の塊であるキングはそう簡単には止まらない。
少なくとも善良なキースには止められない。
「さてさて、まずはセレンちゃん実は女の子疑惑から参りましょうかいえーい」
「やめて!!セレンは男だよ!生まれてから一度も女の子だったことないよ!!」
「あいつは頑ななまでに入浴シーンを見せようとしない…」
「あたりまえだよ。普通見せないよ」
冷静にそう突っ込み、キースは溜息をついた。
対するキングは楽しそうだ。
「じゃあ次ー。セレン×キースの熱愛について…」
「無いよ!どこをどう取ったの僕怒るよ!!」
「証人Aさんはこう答えました…普通の健康診断にしてはすごく時間が長くて…覗き込もうとするとウィングさんに止められちゃうんです。公認のいちゃいちゃが行わ」
「主にキングのせいでしょ!?セレンが痛めつけられてるんだよいっつも!!」
キースは叫んだ。
そうだ、まだ幼いアクアちゃんにはあの地獄絵図を見せるわけにはいかない。
そういう義務感でウィングとキースは動いている。
秘密裏に。
「つぎー」
「まだあるの!?」
「セレンちゃんのドM疑惑…」
「やめてあげてお願いだから。セレンがキングに何をしたの?セレンは何も悪くないでしょ?」
「可愛いのが悪いんだよ」
「セレンはクールビューティー美少年でしょ!?駄目だよ、超イケメンが売りなのに!」
キースはセレンの知らないところでセレンの威厳が叩き落されて行くのを阻止しようと必死になった。


