☆Friend&ship☆-妖精の探し人-


「…何か、部屋あるんだけど」

「部屋ぁ?」

先頭を歩いていたサテが呟いた。

足を止めた二人に、しばらくしてセレンが追いつく。

「…どうした」

「部屋だよ、部屋があんの」

ウィングはそう楽し気に笑う。

振り返ると、ずっと上ってきたせいで退路はまるで深い谷のようだった。

「よ、とりあえず入っ」

「待ってろ、俺が先に入るから」

有無を言わせずウィングを押しのけセレンは部屋へと入った。


その部屋にはイルミネーションがともっていて、小さくクリスマスソングが流れていた。

そう広くはない、せいぜい5m四方。

中心のダイニングテーブルには、お菓子やジュースなど、パーティーの準備が整えてある。

そして真ん中にはプレゼントボックスが三つ置いてあった。


「…危険はなさそうだ」

「はいはい」

ウィングはつまらなさそうにそう言って入る。

サテはそれでも警戒しつつ、そっと部屋に入った。

「…」


___ガシャン

と、退路が断たれた。


「さてさてさてと?」

ウィングはさっそくプレゼントを開けにかかった。

「待てって…」

セレンの静止も空しく、ウィングはリボンを解いて。

「わ」

びよよーんと、カードが飛び出してきた。

「…1?」

「…」

セレンは、ため息をつきつつ、右の箱を開けた。

びよよよーん。

「…3」

サテも、それに倣った。

「…」

ぼよぉーん。

「…2」


なんだこれ、といった感じだ。

残念ながらこの部屋には扉はない。

はずれの部屋だったのだろうか、そう三人は思ったが。

それはおかしい、だって“三本とも正しい道”なんだから。

それとも選択の部屋だったのだろうか?


___ぱっぱかぱーん

___それでは、王様ゲームを開始しまーす


「…ふざけてやがる」

ウィングはそう言った。

「…早く終わらせればいいだけだろう」

きっと遠回りの道なんだろうな、そうセレンは思った。