現れたのは三本の通路。
奥に続く左の道。
地下へ続く右の道。
階段を上る中央の道。
___これらの道は、すべて正しい道…
___強大な敵の潜む近道
___穏やかな回り道
___新たな選択肢を与える道…
全員が分かれ道の部屋に入ると、退路は断たれた。
「ほ…アスタ、来たことあるんだろ?ここはどれが正解だよ?」
「いや、ここまでは来てねーよ。お前ら強すぎだろ」
アスタはそう言って肩をすくめた。
「…リンネも連れてこればよかったか」
「だめだめ、あいつデートだって」
「…また新しい男?」
「ああ、全くどこがいいんだか」
「…」
サテにそう返したアスタは、少し右の道を覗く。
「…だめだ、真っ暗」
「結局、全部合ってるんだろ?それなら全員で行こうぜ」
ウィングがそう言って、真ん中の道に足を踏み入れた。
___ビーーーー!!
「!!?」
ガシャン、と透明な壁がウィングを隔離した。
「!?おい、なんだよこれ!?」
___中央通路…残り二名
「あと二名…しかいけねえってことかよ?」
ウィングを除き、今分かれ道にいるのは
へリオ、セレン、キング、キース、アスタ、サテ。
「…全員で七人…二組二人になるってことか」
「一人で行くのは危険すぎるしな。そうなる」
へリオはそう言って、思案顔で俯いた。
「…わり、全員俺が分けるな」
「了解」
アスタは快く承知して、サテも頷く。
他はもちろん異論はない。
へリオは職業盗賊、物理アタッカー。HPは少し高めで、オートスキルでアクセサリー、またはアイテム効果を増すことができる。攻撃力、その他能力は平均的。
セレンは職業商人、味方の補助または敵の妨害。レアドロップ率が高く、オートスキルでアイテム効果を割り増しできる。しかし戦闘能力は全体に低い。
キングは職業スナイパー、遠距離アタッカー。多彩な属性攻撃を使い分け、さらにステルスで自身を敵の視界から外すことができる。防御、HPは低め。
キースは職業木こり、近距離物理アタッカー。HP、一撃の威力が非常に高く、オートスキルで自動回復をかけられる。しかし防御は低く、使える属性も少ない。
「…」
「?」
アスタは呪術師、敵を妨害する魔法をかける。強力な呪いが使え、アクションスキルで一定時間バリアが張れる。HP、防御が低い。
サテは白魔術師、味方を補助する魔法が使える。強力な回復魔法が使え、自動復活で一度リタイヤしても復活できる。魔法の唱詠時間が長く、防御が低い。
「…よし」
俺の指示通りに動け、そう言ってへリオは含み笑いを零した。


