開始と同時に、いたるところからモンスターが出現した。
亜人種を中心に、有翼種も多い。
「…ここのダンジョンは自動ドロップなんだ!素材はクリアと同時に全員に配布されるから素材の話はとりあえず無視して!!」
「了解!!」
「俺攻撃無理っぽい!」
「セレン、アスタ守れ!!キースはキングの補助!ウィング、サテ、お前ら組んで周囲固めろ!俺とキースで反対行くから左頼んだ!」
「了解!」
ホールは円形で視界は開けているが、逆を言えば隠れる場所はない。
セレンはすぐさまアイテム効果でアスタを強化させた。
「防御二倍、HP一時強化」
「よろしくな、セレン君」
「分かってる」
周囲を警戒しつつ、セレンはそう言った。
「大抵大丈夫だろう」
「なんでだよ?」
「へリオの指示に従ってるからだ」
「…大した信頼だな、お前」
きっぱりと言い放ったセレンに、アスタはそう苦笑した。
「…ウィンくん、君職業は?」
「ん?俺?悪魔祈祷師」
「…わーお」
名前からして非常に悪い感がある。
物凄くやばい感じがする。
「…」
「ま、スキルはHP犠牲にして攻撃力上げるのと、相手の攻撃撃破ごとに20奪ってくんだよ。俺ガンガン削るから頼むぜ」
「…分かった」
飛び込んだウィングは逆さ十字を片手ににこぉっと笑った。
「覚悟しろよ、怪物野郎ども!」
著しい勢いで減っていくHP。
信頼の証といえばそうなのだろうが、とんだ無茶ぶりに、サテは苦笑した。
「…自滅するなよ…!」
サテは、杖を打ち振った。


