「あーもーいってぇ…」
「…アスタ、焦るなって言っただろ」
「あそこは一発で決まると思ったんだよ」
サテは溜め息をついて回復魔法をかけた。
「…お」
「あ、異端商人…たち!!」
「げ…」
サテは、歩いてきたセレンを見てそう零す。
「へんたぐふっ…ちょっとアスタ!!」
「よ、あんたらもクリア狙い?」
「そ。アスタ君も?」
「そゆこと。でもま、レジェンドも無理っぽいしな、俺らにゃ無理かと諦めてるとこだよ」
アスタはそう言って、サテを小突いた。
「じゃあ協力しよか。お前ら楽しいし」
「了解。さて、そうと決まれば善は急げだ」
へリオがにっこりそう言って、右手を差し出す。
「?」
「ああわりぃ。ここには握手って文化はなかったんだっけ?」
差し出した手を再び引っ込めて、へリオは快活に、冷淡に笑った。
「楽しそうだよ、この試合」
なぁ、と星に同意を求めつつ、へリオは北へと歩みを進めた。


