へリオから連絡があったのは、それから10分も経たないところだった。
まどろんでいたセレンは、びっくりして目を覚ましきょろきょろした。
「…だからお前は小動物か」
キングはそう言いつつ、うるさい通信に答える。
「はいはい」
『キング!!キング!!そこにアクアはいるか!?』
「いねーけど?駆け落ちならほっとけ。恋に恋するお年頃なんだよ。明日になったら泣いて帰ってくるから失恋ソングでも買って来い」
『ざけんな二十歳の微妙に現実味を帯びたアドバイスやめろ。まじめな話ださらわれた!!』
「逃げて来いよ。可愛い子には旅をさせろ、可愛くない子は閉じ込めろ、金髪碧眼は誘拐されろだろ」
『俺碧眼違うし!!しかも後半二つ聞いたことねーよ!?つか攫われたの俺じゃねー』
「マジで?銀髪にもたぶん適用されるから大丈夫…」
『最初のセリフを読み返せてめえ!!ここはコントじゃねーんだよ大事なところなんだよ!!アクアだよ、アクアちゃんが誘拐された!!』
「ほっとけほっとけ。反抗期のお約束…」
『殴るぞ』
セレンはもう半泣きで、キングは溜息をついた。
「可愛い小動物を籠に入れてから行くから…さ」


