セレンの職業スキルのレアドロップ率アップで麻袋をいっぱいにした一同は、その足で素材屋に向かい(セレンは工房に行った。加工は自分で行うようだ)大量のドルを稼いだ。
「…もう最高…あの商人最強だ」
念願のナチュラルステッキを手に入れ、サテはそう呟いた。
「じゃあもう一度組むか」
「…うわぁぁぁぁっ!?」
突如現れたセレンに、サテは悲鳴を上げた。
「お代はちょっと付き合ってくれたらいい」
「付き合う?どこに?」
「…」
両手にふわふわの服を持ったセレンは、フードも相まって物凄く怖かった。
「うぎゃぁぁぁぁぁ!?」
「…どうしたんだろうな」
「…知らない方がいいだろ。ただヒントあげるわ」
「?」
「あいつヒツジが好きなの」
「はぁ?」
アスタは首をかしげる。
へリオは優しく笑った。
「最悪…あの商人…」
サテは命からがら逃げだした。


