ノーティーアップル



「ちょっと、何してんの?!」

店を出て大通りに出たところで、怒りよりも驚きの方が強いトーンで彼女が僕を責めた。
さっきから今まで見たことのない彼女の表情が見られて面白くなってくる。


「ごめん、我ながら大胆なことしたとは思ってるけど…」


あまり申し訳ないという気持ちもまだ湧いてこないせいか、謝罪の言葉に気持ちが全くこもらない。


「あーほんと凪くんといると調子狂うな。責任とってよね、普通に終電なくなっちゃったし凪くんの家連れてって」


2人きりの時間を想像して、口元がゆるんだ。
調子が狂うのはお互い様だよと突っ込みを入れながら、タクシーを拾った。