恋をしよう!

古川くんは考え込むように黙った後、
「そうですか…。

ありがとうございました」

ペコリと会釈をすると、わたしの前から立ち去った。

その背中を見送ると、
「わたしも帰ろう」

そう呟いた後、下駄箱を後にした。

先生はわたしのこの気持ちは、憧れか尊敬だと言った。

恋に恋をしているだけだとも言った。

さっきは先生に否定されたことが悲しくて逃げてしまったけれど、古川くんからの告白を受けて、この気持ちは先生への憧れでもなければ尊敬でもないと言うことがわかった。

わたしは本当に、先生のことが好きだ。

憧れでも尊敬でもなく、1人の男として恋をして、1人の男として好きだ。

家路へと足を向かわせながら、わたしは自分の気持ちの再確認をした。