恋をしよう!

その日の放課後。

「先生、お願いします!」

教科書とノートを片手に数学準備室に押しかけたわたしに、
「荻原さん、来週からテスト前ですよ」

先生は呆れながら言った。

「今日の授業で聞きたいことがあるんですけど」

机のうえに教科書とノートを広げると、わたしは書き写したところをシャープペンで指差した。

「ああ、なるほどね」

先生は指でトントンと指差しながら、丁寧に解説をしてくれた。

「先生、ありがとうございました」

これでテストの心配はなくなったぞ。

教科書とノートを閉じて帰り支度をしようとしていたら、
「荻原、聞いていいか?」

先生が言った。