恋をしよう!

本鈴のチャイムが鳴った。

「あっ…」

「鳴りましたね」

わたしと古川くんは顔を見あわせた。

今さら教室に戻っても間にあわないのがオチだろう。

「サボりますか?

授業中だから誰も見回りにこないと思いますし」

そう言った古川くんに、
「その方がいいかもね」

わたしは首を縦に振ってうなずいた。

「後、先生の前でデータを削除する前にやって欲しいことがあるの」

わたしは人差し指を前に出した。

「何ですか?」

そう聞いてきた古川くんに、
「先生に謝って」

わたしは答えた。

「あなたのせいで先生がどれだけ苦しい思いをしたかわかっているの?

データを削除する前に、苦しい思いをした先生に謝って」