恋をしよう!

「と言うか、何であたしを呼び出すのかな?

口説く方法なら先生に直接聞きに行けばいいじゃないのよ」

運ばれたきたばかりのアイスティーにガムシロップを注ぐと、梨代ちゃんは言った。

「こう言うのって、口説かれた側が1番わかりやすいじゃない。

この口説き文句や行動がきっかけで好きになりましたとか」

「美咲ちゃんに教えるんじゃなかった…」

梨代ちゃんは息を吐いた後、ストローでアイスティーをすすった。

「ねえ、教えてよー。

わたし、どうしても先生を口説きたいの!

先生にわたしのことを好きになってもらいたいの!」

「どうして先生にばっかりこだわるのよ?

美咲ちゃん、すっごいモテるから男なんて選び放題じゃないのよ」

梨代ちゃんは訳がわからないと言う顔をした。