恋をしよう!

別れを告げた僕に、美咲が戸惑っているのが電話越しに伝わった。

「僕と別れて欲しいんだ」

そう言った僕に、
「――えっ…?」

美咲は震えた声を出した。

「雅仁さん、何があったの?

別れて欲しいって、何で?」

今にも泣きそうな声で、美咲が僕を問いつめている。

「別に何もないよ、そのままの意味だよ。

別れるのに、理由は必要か?」

「必要って…」

君を守るためだって言ったら、君は納得してくれるか?

「雅仁さん、わたし…」

「もう僕のことを“雅仁さん”って呼ぶのはやめてくれないか?

僕たちは先生と生徒なんだ、だからもう名前で呼ばないで欲しいんだ」

苦しい…。

息ができないくらいに苦しい…。