結局1歩外に出てしまったら、恋人は自分以外の異性と関わることになってしまうのだ。

それに対して細かく嫉妬していたら、神経がいくらあっても足りないと言う話である。

何より、そんなことにいろいろと制限をしてしまったら躰と心がボロボロになってしまうだけだ。

間違っても、そんな恋愛はしたくないな。

でも先生になら制限されても、束縛されてもいいかも…なんてね。

うーん、ここまでくると痛い発言もいいところだ。

「美咲ちゃんって、すごく心が広いんだね。

また美咲ちゃんの株価があがるかも」

千秋ちゃんはニシシと、アニメの悪役のように笑っていた。

株価って、何の話をしているんだろう?

でも、いっか。

2年間思い続けていた先生にやっと会えたんだ。

先生との間に壁があったって、絶対に乗り越えてみせるんだから!

フンと、わたしは鼻息をした。