恋をしよう!

荻原は少し考えた後、
「いとこの家に泊まるって言います」
と、言った。

「い、いとこ?」

聞き返した僕に、
「正確には、いとこ夫婦の家ですけどね」

荻原が言った。

へえ、結婚しているのか。

「それに父もその日は夜勤があるみたいなので、先生が心配しなくても大丈夫ですよ」

「いや、心配はしていないんだけど…」

「だから先生の家に泊まりにきてもいいですか?」

これは間違いなく、話を聞いてないな。

だけどあまりにも期待を抱いている荻原に、
「いいよ」

僕は返事をしてしまっていた。

「わーっ、やったー!」

荻原の喜んでいる声を聞いてしまったら、僕は本当に彼女に甘いんだと言うことがよくわかった。