恋をしよう!

うーむ、これは重症だと見たぞ…。

僕は相当なまでに荻原に恋をしているようだ。

「浴衣を着てきた方がいいですか?」

そう聞いてきた荻原に、
「浴衣?」

僕は聞き返した。

「花火大会に出かけるなら、浴衣を着た方がいいですよね?」

そう言った荻原に、
「いや、僕の家で見るんだよ」

僕は言った。

「先生の家、ですか?

花火が見えるんですか?」

「10階建ての8階に住んでいるからよく見えるよ」

「わーっ、いいですねえ…あっ」

荻原が思い出したと言うように言った。

「どうかしたか?」

そう聞いた僕に、
「わたし、初めて先生の家に行きますね」

荻原が答えた。