恋をしよう!

「気休めだと思って」

「はい…」

ギュッと先生の手を握り返したら、不思議と雷に対する恐怖は少しだけなくなっていた。

「荻原」

先生がまたわたしを呼んだかと思ったら、
「――ッ…」

今度は、先生の唇がわたしの唇に触れた。

先生の唇が離れると、
「――2回目ですよ…」

わたしは言った。

不意打ちで2回もキスしてくるなんて、先生もズルい人である。

「じゃあ、荻原は2回僕にキスをすればいいだけの話だろ?」

そう言った先生に、
「イジワルですね」

わたしは言い返した。

「荻原にはかなわないって思ってるけど」

先生は笑いながら言い返した。

わたしのどこがイジワルだって言うんだろう?