恋をしよう!

「荻原…。

法律の問題を出すとは、卑怯にも程があるぞ?」

先生が呆れたと言うように言った。

「僕がいいと言っているんだから」

「いや、教職についている人が法律を無視するのはどうかと…」

先生ってしっかりしているように見えるけど、意外とおおざっぱなところがあるんだな。

だけど先生の意外な一面を見れたことが嬉しかった。


「よし、ついたぞ」

「わーっ」

目の前に広がっていたのは海だった。

「ちょっと待ってて」

先生は後部座席から白いジャケットを取り出すと、それを羽織った。

自分から車を降りたかと思ったら、前を通って助手席にいるわたしのところへやってきた。

「どうぞ」

ドアを開けてくれた先生に、
「ありがとうございます」

私はお礼を言うと、車を降りた。