恋をしよう!

荻原から躰を離すと、
「あの…」

顔を紅くした荻原が僕を見つめていた。

「ああ、すまなかった」

僕は謝った。

遠い存在になってしまっとは言え、やり過ぎてしまった。

そう思っていたら、
「わたしも先生のことを抱きしめてもいいですか?」

荻原が聞いてきた。

「えっ?」

思わず聞き返したら、
「抱きしめてきたのは先生ですよ。

それに…」

それに、何だ?

「恋人らしいなって思いました。

だから、今度はわたしから…」

荻原の言葉をさえぎるように僕は抱きしめた。

それに応えるように、荻原が僕の背中に両手を回した。

「寂しかったんだ」

僕は言った。

「何がですか?」

荻原が聞いてきた。

あーあ、言わないつもりだったのにな。

なのに荻原を抱きしめたとたん、僕の口は動いてしまったんだ。