ああ、そう言うことか…。

でも、
「何で手伝うなんてことになったの?」

母から麦茶を受け取ると、雪音に聞いた。

「突然で迷惑かけちゃったからよ」

雪音は答えると、母から受け取った麦茶に口をつけた。

治療の甲斐もあって彼女の額にあった大きな切り傷は跡1つもなく完全に治っていた。

「別に迷惑なんて…」

僕は呟いた後、麦茶に口をつけた。

「雪音さんが手伝ってくれて助かったわ。

あら…」

楽しそうに笑っていた母が僕たちを見て何かに気づいたと言う顔をした。

「どうしたの?」

そう聞いた僕に母はフフッと笑った。