竜馬はピクリと口角を動かして大河から目をそらした。

「エロ小説家が…」

毒づくように呟いた竜馬に、
「官能小説だってば!

もういい加減にそう言う呼び方やめてよね!」

大河は何クソと言うように言い返した。

あー、また始まったぞ…。

「早くピザとロールケーキを食べようよ!

せっかくのご飯が台無しになっちゃうわよ!」

私はキッチンに足を向かわせると、食器棚から皿を取り出した。

「おっ、そうだな」

思い出したと言うように竜馬が言った。

「早く食べよう!」

大河はソファーのうえに腰を下ろした。