竜馬はニッと口角をあげると、
「それって、わかって聞いているの?」

ピザの箱をテーブルのうえに置いた。

「何をですか?

と言うか、ピザを頼んだのは社長ですよ?」

なのに、これからはピザは頼まないってどう言うことなんだ?

そう思っていたら、
「桃子との時間を邪魔されたくないから、って言ったら?」

竜馬が言い返した。

「久しぶりに2人きりになれたのに、部外者に邪魔されたらたまったもんじゃない」

やれやれと言うように息を吐いた竜馬に、
「大河になら邪魔されてもいいみたいな言い方ね」

私は言い返した。