――チュッ…

竜馬の唇が額に触れた。

「――ッ…」

次はまぶた、鼻先、頬…の順番で社長の唇が下りてきた。

「桃子の好きなところを順番にあげるとするなら、まずは目かな。

左右対称の色違いの目」

竜馬はささやくようにそう言った後、またまぶたのうえに唇を落とした。

「初めて見た時、すっごいキレイだって思った。

外国の人形みたいだって思ったこと、今でも覚えてるよ」

「――ッ…」

竜馬は何度も何度も、まぶたのうえに唇を落とした。

そんなにキスされると跡がつきそうで恥ずかしいんですけれども…。

心の中で呟いた私の声は、当たり前だけど竜馬の耳に届いていないようだ。