雪色の恋

 入学式が終わってから結衣に




 「今日は式だけだから午後から買い物に行かない?買いたい物があるから一緒に
 行きたいんだけど空いてる?」

 「空いてるよー。」

 「じゃあ、駅前に行こ!」

 「おっけー」




 結衣の買いたい物ってなんなんだろう?
 そんな疑問があったけどあたし達は駅前の雑貨屋さんに立ち寄ったんだ。





 でアクセサリーを見ている結衣に聞いて見た。




 「で、買いたい物って?」


 「んー?彼への誕生日プレゼントだよー。」
 



 そっかー誕生日プレゼントかー。
 ん!?今"彼"って、いったよね!?
 聞き間違えかな?あたしそんな話知らないんだけど!?





 「結衣、今 彼 って言った?それって彼氏ってこと?」


 「うん。あれ言ってなかったっけ?」






 うん。初耳だよ。結衣さん、そんなきょとんとした顔しないで。
 あたし悲しくなるからね。ってそうじゃなくて





 「誰?彼氏さんはあたしの知ってる人?」

 「うん。知ってる人。灯也だよ。」


 「灯也って…倉式くん!?」






 倉式くんって言うのは雅人の高校からの友達であたしも何回か会ったりしてる人。
 すごく他人を見ていて勘がいいって言うのかな?賢い人なんだ!
 容姿もかっこよくて美人の結衣とお似合いって感じ。






「倉式くん誕生日なんだ。何買うつもりなの?」

「名前と誕生日の文字を入れたネックレスにするつもり。」





チャラッ
結衣が持っているのはシルバーのプレートのネックレス





「それにするの?」

「そうしようかな」




にっこりと微笑む結衣は相変わらず可愛かった。
本当に天使みたい。可愛いってやっぱりいいな。