「本当だ。こっちに気づくかな?」
靴箱の近くには結構ひとがいるから
きづきにくいと思うけど。

気づいてほしくてじっとみてしまう。
まわりから見たら変な人だよなぁ〜。
あ、目が合った!

じっと見ていたからか雅人は気づいて
くれたみたい。




あたし達に気づいたからかな?
雅人があたしがいる方に歩いてきた。






「おはよー雅人!クラス替えの表見て
たよね?」

「おはよう。また2人と違うクラスだっ
たな。なんでいつも俺だけ他のクラス
なんだろ?」

「それは雅人の運が悪いだけでしょ。
ね、若菜?」

「そうなんじゃない?」




中学の頃からいつも雅人だけ違うクラ
スでいつもこんな会話をしてる。

あたし思うんだよね。雅人はクラス
替えの運だけ元からないんじゃないか
なって。





「来年こそは同じになるといいけど」

「そうだね。頑張れ!」

「若菜は何に頑張れって言ってるの?」





えへへ。雅人の運にだよ!

あっ!もうすぐでホームルームが始
まる!





「時間ちょっとやばいかも!」

「本当じゃん。じゃあ俺もう行くわ!
じゃ、また!」

「うん!」




その言葉を言った時の雅人の香りは
すごく笑顔で少しドキッとしてしまっ
た。
いつも笑顔はかっこいいなぁ。






「ほら!若菜ボーっとしてないであ
たし達も行くよ。」




そんなにボーっとしてたかな?
雅人こと考えてるとボーッとしてる
ってよく言われるからなー。




「うん。そうだね、早く行こう!」