結局、お言葉に甘えまくってしまい、気付けば夕方を過ぎてしまったら…

はしゃぎすぎていた颯太は途中で寝てしまう始末。


「おんぶまでして貰っちゃって…家まで送ってもらっちゃってすいません」


今日一日で何度、頭を下げたことか…。

颯太をお布団にいれてもらって本当…何から何までお世話になってしまった。



「子供って限界まで遊ぶんだね」颯太の寝顔を微笑みながら眺める翔太さん。


「夕飯までお金をださせてしまって…うちの分はちゃんと払いますから、教えてください」


レストランでの出来事を思い出して慌ててお財布を取り出した私を見て、くすくす笑う彼。



「お金なんて要らないですよ。」

そう言いながらリビングに戻ってきた彼にそこまで甘えられないことを告げた。


「あのっ、今日はうちの…本当に勝手なお願いを聞いてもらった上に、お金まで…

本当は全部うちでもたなきゃいけないはずなのにっっ」


お財布からお金を取り出すと、彼は困ったように笑って「座ってもいい?」とソファーに腰をかけた。