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「お待たせしてすいませんっ」


もも組みの教室の扉を開けると私に気付いた担任の先生が「颯太くーんお母さんお迎えに来てくれたよー」と教室の端っこで頬を赤く染め

怠そうに座り込んでる息子に声をかけた。


「颯太遅くなってごめんね」


私の顔を見るなり泣き出す颯太を抱きかかえると直ぐに病院へと車を走らせる。


「ごめんね?朝から体調悪かった?」

「…ううん。」

「ごめんね?迎えに行くまでにちょっと時間がかかっちゃって…」

「…ううん。」



颯太は風邪を引きやすい。


それは保育園に入園した途端に、より一層、風邪をひきやすくなった。


保育園に通うようになると風邪をもらいやすい。は周りのママ友の話しから覚悟はしていたけれど…。

月に何度もこうして、発熱があって会社に電話がくる。